激甘な溺愛は警報級


翌日。

教室に着くと、穂華が


「仲直りできた?」


と話しかけてくる。


「しぶといね。帰れ帰れってしか言われなかった」

「そんだけのことしたんだよあんたは」

「はい…」

「今日も行くの?」

「行くしかない」


放課後、バスに乗り病院へ。


「沙夜ちゃん」


初っ端から嫌そうな顔。

帰れコールが、初手2秒から始まりそうな予感。

椅子に腰掛け、沙夜ちゃんと目線の高さを合わせる。


「退院は決まってるの?」

「明後日には退院して、その次の日から登校するけど」

「良かった。沙夜ちゃんがいない学校はつまんないよ」


知らん、という顔をされる。


「そんな顔しないでよ」


俺は沙夜ちゃんの顔に手を伸ばした。


「触んないで」


完全に拒絶モードだ。

いっそ、別れようって言われた方がダメージ少ないかもしれない。

俺からは絶対言わないけど。

でも…ここまで俺を拒絶するのに、彼女が別れを切り出さない理由は…?

まあ聞けないけど。

怖くてそんなこと聞けない。

沙夜ちゃんと別れるのが…この世で1番恐ろしい。


「大好きだよ、沙夜ちゃん」


別れなんて切り出させないぞ、とばかりに伝えた。

絶対に、別れない。

俺が一生傍にいる。

何があっても。