「やほ!沙夜大丈夫ー?」
「心配かけてごめんね、穂華ちゃん。長く話すと、咳込むかな。けど、治療受けてかなり、良くなった」
「そかそか、無理しないで!」
穂華が沙夜ちゃんの緊張を解していた。俺は3歩程引いて様子を見ていた。
「…ちょっとー。絃!」
「おっと…」
穂華にいきなり腕を引っ張られ、よろける。
「そんなさー、彼女の前でモジモジすんな!」
「いや…モジモジはしてないけど?」
「してましたー」
「してないー」
そんなやり取りをしていると、
「穂華ちゃん達、熟年夫婦みたい」
と、沙夜ちゃんが優しい声で言った。
ドキリとした。
あの優しい微笑みだった。
「ただの幼馴染ですー。沙夜と絃がってんなら分かるけどさー」
「私は違うよ」
あっさり否定された。
うわ悲し。
「じゃ、沙夜見れて安心したから帰るわ。アディオス!」
「じゃあねー」
「じゃあなー」



