最近やっと、当たり前に横を歩いてくれるようになって、俺がちょんっと手を触れると、空気を読んで恋人繋ぎしてくれるようになった。
長かったなぁ…ここまで1ヶ月もかかるとは。
「沙夜ちゃん好き」
急に何、と上目遣いで見つめてくる。
「可愛い、沙夜ちゃん」
「お年玉でも欲しいの?」
「何でそうなる」
ガクリとなる。
好きと言っても、照れてもくれない。
最初から。
「好きって思ったら、可愛いって思ったら、その場で伝えなきゃ。伝えられずに後悔したくないよ」
「そっか」
「全部伝えきれないけどね。全部伝えてたら、何億年ってかかるかな」
「規模感が宇宙じゃん」
優しく微笑んでくれた。
怖い感じの優しい微笑みではなく、ただそのままの意味で笑ってくれた。
頭を撫でる。
ビックリしたのか、身を潜めて目を閉じていた。
「可愛い顔するじゃん」
「してない…」
周りから見たら、俺ただただ彼女溺愛してるバカップルだな多分。
それでいい。
合ってるよ、沙夜ちゃんが好きで仕方ないんだから。



