来年最初の予定を決められた。
そしたら、今日は…。
沙夜ちゃんを抱き寄せた。
「毎日毎日、沙夜ちゃんのこと好きだなって思ってるよ。伝えきれないくらい」
「ん…」
「俺なんかと付き合ってくれてありがとう。これからも、ずっと一緒にいてほしい」
腕を緩めて、沙夜ちゃんの顔を見た。
どこか不安げだった。
どうして?
俺の言葉に、不安になることあるかな…。
彼女の腰に手を回して、唇を重ねた。
こんなことするの、沙夜ちゃんだけだよ。
はあ…幸せだ。
「遅くなっちゃうね、ごめん沙夜ちゃん」
「また来年」
「LINE、するね」
「うん」
「良いお年を」
「うん。じゃあね」
沙夜ちゃんは、どこか無愛想に去ってしまった。
照れてるだけかな?
そう思うのは、都合が良すぎるかもしれないけど。



