恋人繋ぎで登校すれば、相変わらず視線は感じるし、今日は女子がザワザワしている。
髪型変わったー、かっこいい!って…。
うるさいなぁ、沙夜ちゃんにだけ言われればいいんだよぉ。
「絃くん、渋谷原宿歩いててスカウトされたことないの?」
「あるよ、小中学生の時」
「まああるよなぁ」
「アイドルかー、俺歌はからきしダメだからなー、てか別に興味ないしなー、と思って、その場で当時流行ってた曲大声で歌ったら、苦笑いされて帰ってった」
「そんなボエボエなの?」
「可もなく不可もなく?…強調して下手にした。もうめんどくさいから、沙夜ちゃんに誘われでもしない限り、渋谷原宿新宿近辺は、絶対行かん」
「ふっ、そうなんだ」
鼻で笑われた。
「昔の絃くんか。イケメンってよりは中性的な可愛い男の子っぽそう」
「小学生以前はそうかもね。少しでも髪長かったら、女の子に間違われてたかな」
なんて話を朝はしていた。



