月曜日、朝は念入りにセットして登校。
よし…完璧。
沙夜ちゃんの笑顔の妄想まで完璧。
そう思いながらいつもの場所で沙夜ちゃんを待つ。
遠くからでも沙夜ちゃんを見つける能力は高い。
逆に、俺を見つける能力は沙夜ちゃんも高いらしい。
俺に気付いた沙夜ちゃんが、にぱぁと笑う。
そして駆け寄ってくる。
「絃くん!ほらね!重めバングかっこいいでしょ?」
「その前に、おはようでしょ?」
「あ、おはようございます…」
「おはよ、沙夜ちゃん」
テンション上がりすぎて、おはようすら忘れる沙夜ちゃん。
「かっこいい?」
「好き!」
「好きか。前の髪型と今の髪型、どっちがいい?」
「意地悪な質問…どっちも好きだよ。普通のセンター分けも見たいし、アイロンでアーチ描いたセンター分けも見たい。ダウナーなうざバングもいいな」
「熱心なアイドルファンに見えてきた」
「そこらのアイドルよりずっとイケメンだし、キラキラ輝いてるよ?あ、応募しちゃダメね?」
「応募しないよ。俺歌下手だし」
「そういう問題じゃない!私だけが推してればいいの!」
「推すの?えー、アイドルとファンは嫌だ」
「好きでいるよ」
「彼氏と彼女、ね?」
「そう!」



