授業中、借りた教科書で勉強しながら、考え事をしていた。
…沙夜ちゃんは一切触れてこなかったけど、結局大丈夫なのだろうか。
あの静かで熱い夜は、安全なものではない。
無理して笑って、お風呂に入って独り、泣いていないだろうか。
授業を真面目に受ける沙夜ちゃんの背中を眺めながら、瞬きも忘れて顔を歪めた。
昼休み、教室で話せることでもないからと、沙夜ちゃんを校舎裏に連れてきた。
告白以来か。
「ねえ、やだ。教室がいい」
「なんで」
「私別れたくない」
「跳躍した想像何それ。違うよ、大事な話」
「別れ話じゃん…!」
「俺らこないだ約束したよね?別れないよって、離れないよって」
「そうだけど…」
「まず、ご飯食べちゃおっか」
「弁当、ダイニングに置いて忘れてきたから、今多分お母さんのお腹の中」
俺はさっきプロテイン買った時に、ついでにおにぎりとパンを買ったからあるけど…。
「どっちか食べる?」
「いい…食欲ない…」
悪阻?
「沙夜ちゃん、独りで抱え込まないで、不安ならちゃんと俺に話して。何か異変があるならちゃんと俺に…」
「ねえ何の話?」



