家を出てすぐ、沙夜ちゃんの手を握る。
勿論恋人繋ぎ。
「手繋ぐの?」
「敵がいたら困るからね」
「厨二病…?」
「実際、男は全員敵だよ」
「はあ…」
学校の最寄り駅近くのコンビニでプロテインを探す。
んー、バナナ無いか。
なんとなくココアを選んだ。
恋人繋ぎで学校近くを歩いていると、やっぱ生徒からの視線を感じる。
慣れたものだけど、1人だけ、沙夜ちゃんの顔を遠めで覗き込んで、ニコリとしてきた男子生徒が。
沙夜ちゃんも気付いたのか、真隣だから表情こそ分からないが視線を向けたっぽい。
なんだあいつ…。
180cmはあるであろう高身長、整った顔立ち。
顔面国宝と呼ばれる俺が顔では負けないとして、身長では勝てない。
いい気分はしなかった。
でも何故…沙夜ちゃんに?
まあ俺の彼女だしな。
可愛いからな。
目が合ったら、微笑みかけたくなるか。
「…何そのドヤ顔」
「いや?なんでもないよ?」



