リビングに戻って、沙夜ちゃんを待つ。
「絃くん、朝ご飯は?」
「いつもバナナプロテインです」
「あら、そうなの?うちはそんな物ないわよ?」
「駅のコンビニとかでそんな感じの買うんで、大丈夫ですよ」
朝はそんな感じだから、三倉家で泊まってる時は、まともな朝ご飯なんて久しぶりって感じだった…。
プロテインは大事。
沙夜ちゃんに、シックスパックをふにふにしてもらうため。
沙夜ちゃんに、何かがあった時に守るため。
「よし、絃くん行こ!」
「行こ!」
見慣れた制服姿の沙夜ちゃんが降りてきた。
降りてきた…ああそうか、天使か女神だから舞い降りてきたのか、下界に。
「お母さん行ってきます!」
「行ってらっしゃい」
「また戻ってきます、荷物取りに」
「ああそうね、了解」
「行ってきます!」
「絃くんも行ってらっしゃい」
ママさんに見送られながら、三倉家を後にする。



