激甘な溺愛は警報級


霧吹きで髪を根元からしっかり濡らす。

寝癖直しって書いてあるけど、寝癖は全くない。

沙夜ちゃんのシャンプー、多分詰替でも1200円はするやつだ…全然寝癖つかないし、髪のサラサラ具合最高だし。

彼女と同じ香りになって、いつでも彼女を感じていたい…とかキモイ感情抜きにしても、同じの使おうかなと真面目に検討するくらいには良いシャンプーだ。


でも濡らしておいた方がスタイリングしやすいから必須アイテム。

次に、いつもならドライヤーだけど、今日は飛ばしてアイロン。

濡れた髪にアイロンは、髪がめちゃめちゃ傷むから本当はやりたくないけど、今日は仕方ない。

いつもの6:4分けのシースルーバング。

イケるかこれ…?

いつも通りワックス、キープスプレーをして…。


まあ、いいか。

明日から、また100%の王子谷絃だよ。

なんか3割減だねって言われたら、立ち直れないけど。


「朝ご飯食べてきた」


沙夜ちゃんが戻ってきた。


「…無警戒に、自分の部屋明け渡してたんだった」

「特にいじってないよ、ヘアセットに集中してたし」


目を細めてじとーっと見てくる。


「いやほんとに!」

「知ってるわ。制服着替えるから、出て」

「はいはい」