「まだ寝てんのかよ」
ゆっくりと瞼を開けた。
大和か。
スティックパンを頬張りながら、しゃがんで俺らを見下ろす。
「んあー…今何時…」
光が眩しくて、目を細めながら聞く。
「10時」
「もうそんな時間…?」
腕枕で爆睡の沙夜ちゃんを見ると、ピシッと真っ直ぐになってうつ伏せになって寝ている。
「寝起きは顔面国宝やらもブサイクなんだな」
なぬー!
一瞬で目が覚めた。
「ふっ、いつもの顔に戻った」
「沙夜ちゃんの彼氏だから、ブサイクとかやってらんない」
「まあ寝起きは、ここ2日ブスやなーって思ってたんじゃん?沙夜も」
ああー、終わったー!
俺の沙夜ちゃんの彼氏生活、The end…!
「何もぉ…うるさい…」
「ごめんごめん」
うつ伏せのまま沙夜ちゃんが目を覚ます。
「沙夜、スティックパン食う?」
「んー、残しといて」
「りょ」
そう言って大和は立ち上がった。
「沙夜ちゃん、ご両親は?なんかやけに家静かじゃない?」
「んー?お父さん休みだから、買い物でも出かけたんじゃない…。寝る…」
沙夜ちゃんはそう答えて、俺の胸に顔を押し付けて、すーすー寝始めた。



