目がふっと覚めて、スマホの時計を見ると3時頃。
冷蔵庫の光が漏れている。
誰…?
「わっ、絃くん」
俺の視線を感じ取ったのか、こちらを見た沙夜ちゃんが驚いたような声を出す。
ああ、沙夜ちゃんか。
「喉渇いた?」
「眠れないからさ、お手洗いの後お茶飲んだら眠れることあるしーと思って、ちょっとね」
「眠れないんだ」
「絃くんもスポドリ飲む?」
「ありがと、貰う」
俺はキッチンに向かい、沙夜ちゃんの横でぐびぐび飲んだ。
なんだか気まずい空気。
コップを同時に置いて、空気を打破するように
「眠れないなら、少しお喋りする?」
と言った。
「寝なよ、絃くんは。ただ冷蔵庫の開閉音で目覚めただけでしょ?」
またさっきみたいに、俺を遠ざける。
悲しくなって目を伏せるけど、そんな悲しんでる場合じゃないんだよな。
沙夜ちゃんの手を取った。
すべすべした肌を、味わうように触った。
それから、恋人繋ぎ。
否応なしにリビングに連れて行き、ソファで器用に身を翻して、沙夜ちゃんが上になるように横になった。



