13時過ぎにドアがガチャガチャ言う。
その音で、目を覚ます。
いつの間にか寝ていた。
「ただいまー!沙夜ぉ」
「ううっ」
うつ伏せで、顔だけ上げて見た光景は最悪なものだった。
大和に抱きつかれる沙夜ちゃん。
ほっぺをすりすりされて、俺の大事なモノを穢されている感覚。
気分が悪い。
弟だからってなんだよコイツ。
沢山寝て楽になってきた体を、ひょいっと起こして大和に頭突きした。
「いったぁ…なんだよこの石頭!ん?なんか見覚えあるな、お前」
「王子谷絃です。忘れちゃった?忘れたとは言わせないよ、沙夜ちゃんの彼氏なんだけど」
怒りを顕わにした。
「怒ってるイケメンこえぇ…いや、なんでダル着でうちに馴染んでるの?」
「玄関でぶっ倒れて、泊まらせてた」
沙夜ちゃんが軽く説明する。
あ、大和に言ってなかったんだ。
「なんか萎えた…片付けてこよ…疲れたし…」
悪霊退散!
「そんな、弟相手にガチギレしなくても」
「普通に、他の男に沙夜ちゃんがベタベタ触られてたら、身内だろうと嫌だ」
「鬱陶しいは鬱陶しいけど」



