「じゃあ…俺とは、そういう行為、したくないってこと?」
「半分合ってるけど半分違う」
がーん、したくないって。
「あの…ラストスパートで、今日のミッション、ランクマッチ1勝しようだから、待ってもらっていい?」
「あ、はい」
「大事な話でしょ?」
「うん…割と」
少し待つと、
「はいエリートぉ。乙でーす」
と言って伸びをして、スマホを伏せて置いた。
何のゲームしてるか知らないけど、意外な面を見た気がする。
「で…俺とは、したくないと」
「そこだけ切り取らないでよ」
「まあうん、まあ…」
暫し沈黙、沙夜ちゃんが口を開いた。
「怖いかな、まだ」
「うん?」
「彼氏できたことなかったしさ。程遠いイベント、というかさ」
「安全にするよって、言っても?」
「うーん、絶対じゃないからね」
「まあそっか」
俺が黙ると、沙夜ちゃんは少し不安そうに下を向いた。
「でも、しないのも怖い」
「へ?」
「絃くん、男の子だからさ」
「そうだね、それが?」
「まあ女の子よりは?そういう…欲?あるじゃん」
「…うん、否定はしない」
「私がずっと拒否ってたら、いつか、私から…」
「浮気するとでも?お店行くとでも?ナメてんの、俺の沙夜ちゃんへの愛情」



