「沙夜ちゃんさ」
「ん?」
ソシャゲの音がめっちゃするけど、まあいいや。
「俺のことなんだと思ってんの?」
「彼氏」
「まあ…」
「疲労で高熱出して、彼女の家の玄関でぶっ倒れた、顔面国宝の彼氏?」
よっしゃゴール、と小さく呟く。
「俺のことさ…」
「ん?うん」
「男だってちゃんと理解してる?」
ふっと鼻で笑って、
「女の子とは思ってないよ勿論」
と言う。
「そうだけどそうじゃなくて。…ちゃんと、男だって分かって接してる?」
一瞬こちらに目を向けて、
「分かってなかったら、迫られて拒絶したり、脱ぐとこ見て逃げたりしないでしょ」
と言った。
…んー?
どういうことだ?
「待って、沙夜ちゃん…ほんとは女の子が好きってこと?」
「なんでそうなる」
「違うか」
「違うわ」
さっきから、ゴールゴールめっちゃ言ってる。
トップランカーか、もしかして。
それはさておき。



