ドアの開閉音が聞こえ、沙夜ちゃんはハッとしてスプーンを置く。
「おかえり」
「うん、沙夜ご飯にしよ。準備して」
「はい」
俺は寂しく、リビングのテーブルで卵粥。
美味しいなぁ。
沙夜ちゃんとママさんは、修学旅行のことを楽しげに話していて、なんとなく女子高生と母親の関係ってギクシャクしてるイメージだったけど、なんか安心した。
見ていてほんわかするレベル。
食べ終わった俺は、布団にくるまって座っていた。
すぐ横になるのは良くなさそうだし。
結局、沙夜ちゃんとママさんがご飯を食べ終わったのは22時過ぎ。
「あら、うるさくて眠れなかった?ごめんね」
「あ、いえ。食べたばっかで横になるのはダメかなと」
「そうね、良くないわね。洗い物少ないから、すぐ退散するわ。ゆっくり休んでね」
「はい」
沙夜ちゃんが、俺の使った食器をキッチンに持って行く。
ママさんは急いで洗って、寝室に向かった。
と、思われる。
沙夜ちゃんは意外にも部屋に戻るわけでもなく、ソファでスマホをいじってのんびり。
…俺いても、特に気にせず過ごしてるなこの子。
いいけどさ、別に。
同棲とかして、モジモジされるのもなんだかなって思うけどさ。
それに部屋戻られても、俺ひとりぼっちで悲しいしさ。
でも、無防備無警戒ってのも、なんか腹立つな。



