あまり見ないようにしていたのに、つい沙夜ちゃんは俺の腹筋にだけは目を向ける。
「シックスパック」
「触っていいよ」
ふにふに、と触る。
どれだけ毎日鍛えてると思ってるの。
沙夜ちゃんに、かっこいー!って言わせるために。
「すご」
反応薄っ。
「かっこいー!とか期待してたんだけど…」
「体冷えるから、早く着てください」
「む…」
「今度またふにふにする」
「したい?」
こくんと頷く。
「はいあとは自分で拭く!じゃあ!」
沙夜ちゃんは逃げるようにリビングを出て行った。
仕方なく自分で残りは拭いて、下着と部屋着を着替える。
布団に乗っかって、ぼんやりしていると、沙夜ちゃんがそっとやってくる。
「終わった…?」
「ん、まだ」
バタンと勢い良くドアが閉まる。
「嘘だよ終わってるよ」
「絃くん嫌い」
そう言いながら入ってくる。
「嫌いなの?」
「好き」



