「あ、ドライシャンプーと温めたタオルね。無いからソファで座ってるのよね。ごめんなさいね」
「さすがに外にいたままの服で布団入るの申し訳なくて…あ、でもほらもう21時ですし、皆さんの夕食遅くなりますよ」
「ああ…ああ…」
ママさん混乱中。
「お父さん、食べてきたから遅かったらしい」
「えぇー、連絡入れてよー」
「LINEしたけど既読つかなかったって」
「私のミスじゃーん」
ママさん面白いな。
「んー、作る気失せた!お弁当買ってくる」
「今から?」
「うん…お店開いてるって。あそこ23時までだったはず」
「そう?」
「行ってきまーす」
ママさんがキッチンからいなくなり、沙夜ちゃんと2人きり。
まあパパさんが家の中にいるから、2人きりではないけどね、厳密に言えば。
沙夜ちゃんはキッチンに行って、
「ああ、絃くんのご飯できてるのか」
と。
「卵粥とすりおろし林檎?」
「メニュー知ってんのね。そうだよ。先に身体拭いて、ドライシャンプーしてから食べる?」
「うん、着替えたい」
「うん」



