そんなこんなで、14時45分。
「集合場所向かうか…」
「修学旅行も終わりだね」
「やだー、帰りたくない」
駄々をこねる俺と、ふっと笑う沙夜ちゃん。
バスで函館空港に向かい、クラスメイトと合流。
お土産にお菓子を購入して、搭乗。
行きと同じ座り順で座って、沙夜ちゃんのお隣はゲットする。
シートベルトをして、そのままふっと沙夜ちゃんは寝てしまう。
思い切り全体重を俺にかけながら。
頭を撫でても起きない。
ほっぺつんしても起きない。
可愛いな。
そう思ってると、反対側からも体重がかかる。
えっ…。
綾波さんにまで寄っかかられた。
ああ…沙夜ちゃんには気付かれませんように。
気付けば俺も、重たい瞼は閉じていた。
周りがガヤガヤしだして目を覚ます。
着陸間近らしい。
「沙夜ちゃん、起きな」
「んー」
珍しく、ぬっと起きる。
綾波さんもその声で起きたらしい。
良かった…。
降りて、自分のキャリーバッグと沙夜ちゃんのボストンバッグを手荷物カルーセルから拾って、点呼して19時前に解散。
「ありがと、最後まで持っててくれて」
沙夜ちゃんが手を伸ばしてくる。
「最後?何が」
「え?」
「小学生の時習わなかった?帰るまでが遠足ですよって。帰るまでが、修学旅行。ほら、帰るよ」
「いやいやいやいや…えっ」
寝不足でちょっとしんどいが…明日明後日は土日で休みだ、復活する!
どんどん歩き出す俺に、とことこついてくる沙夜ちゃん。



