激甘な溺愛は警報級


続いてやって来たのは、元町教会群。

沙夜ちゃんの目の輝きは尋常じゃなかった。


神秘的とも言えるこの外観に、ときめかない女の子はいるだろうか。

うん、まあ綾波さんなんかはトボトボ歩いてついてきてるだけっぽいけど、それはさておき。


時間に余裕があるため、少し自由行動で3箇所ほど各々内部見学することにした。

沙夜ちゃんのワクワク度はMAXなご様子。


「はぐれないようにね」


と、手を繋ぐ。


初めに気になると入ったのは、ハリストス正教会。

エメラルドグリーンというのかな?

そんな感じの色の綺麗な屋根の外観。

その時点で、沙夜ちゃんは目を輝かせるが、内部では息を漏らすほど感動していた。

絵画があったり、鐘があったり、礼拝堂があったり。

写真撮影が禁止されていたため、沙夜ちゃんは目に焼き付けてやるとばかりに、眺めていた。


次に、カトリック元町教会。

外観はグレーの壁に、ピンクっぽい屋根。

水色の屋根の所もあるかな。


中はおお…となる荘厳な祭壇が目に入る。

そして青の天井がまた綺麗だ。

沙夜ちゃんが、


「こんな所で結婚式できたらな…」


と、多分何の気なしに呟いた。


「誰と?」


と、問いかけた。


「…ん?」


あ、ほんとに何の気なしだ。


「誰とって…そんなん…ねえ?言わせないでよ」

「言ってよ、ほらほら。誰と挙げるの?」

「…絃くん」


頬を少し赤らめる沙夜ちゃんが愛おしかった。



次が最後かな、聖ヨハネ教会。

外観が、今までの教会と違って、少し不思議な形をしている。

シンメトリーに、臙脂色の屋根が左右に伸びている。

中は大きな十字架があり、いかにも教会めいている。