数分で沙夜ちゃんはやってくる。
ノックに気付いて、さっと入れて、その場で軽く、シノンと遥人には気付かれないようにキス。
「んっ…」
ビックリしたらしい沙夜ちゃんは声を漏らす。
唆るからやめてほしい。
あと、バレるからやめてほしい。
奥に連れて来ると、2人がギョッとした顔でこちらを見る。
「いやいや、規則違反…」
「見逃してよー、副委員長っ!お願いっ」
「花鈴だったら許したけど」
「呼んだら?」
「真面目なあの子が来るわけないでしょ」
あっ、はい。
その時、ノック音が聞こえた。
「入るぞー」
やば、先生の声。
スリッパのままなのを気にする間もなく、俺と沙夜ちゃんはベッドに潜り込む。
「どうしましたー、先生」
「いや、この辺の部屋で女子が入っていったって聞いて」
「違いますけど」
なんだかんだ言って庇ってくれるシノン。
「ん、王子谷どうした?布団頭まで被って」
「めちゃくちゃ寒くて…」
「ああ、今日冷えてるからな。暖房上げておく」
「ありがとうございます」
先生は出て行った。
正直それどころじゃない。
ベッドの狭い空間の中で、沙夜ちゃんと息がかかるほど密着。
こんなの、大丈夫ではない。
布団から頭を出す。



