いつもの別館にやって来た。


お世話になっております、別館様。


「ねぇ、元彼からメッセージが来たのっていつ?」


「えーっと、朝陽と付き合う日の前日だよ」


「…なるほどな」


「どうしたの?」


「…帆波は、まだ元彼のことが好きなのかなって思ってた。俺と付き合ったのは元彼を忘れるためで…いや、理由はそれで良いと思ってたよ。俺は帆波のこを本気で好きだから…帆波に好きになってもらおうと思った」


「言ったら…怒ると思うんだけど…私、あの時はもう元彼のことは吹っ切れてて。朝陽と付き合ったのは…直感、というか…この人とならって思ったの。…でも今は朝陽のこと大好きだよ」


「直感…か。帆波らしい」


「え…?」


「帆波は俺の事大好きだもんね」


「うんっ大好きっ」


「俺も…大好き」



…ちゅ


「あさ、ひ…」


ぎゅう…と抱きしめ合う。


……。


…。