「…亮は…帆波のことが忘れられないって言って…私を振ったの」


「あぁ~やり直したいってメッセージきましたよ。地獄に堕ちろと送ってブロックしましたけど。…あなた、可哀想な人ですね~」


「……っ、何で…こんな奴に私が負けるの!?」


あ、ヤバい。


叩かれる…!


ぎゅっと目をつぶった。


…。


あれ?


私はゆっくり目を開けた。


朝陽が女の子の腕を掴んでる。


「こういうことをする女、マジで嫌い。さっさと消えろ」


「……っ」


女の子は去っていった。


「…朝陽、ありがとう」


「帆波。2人きりになろう」


「うん」