…初めての彼氏。


…初めてのキス。


…初めての性行為。


何もかも初めてを経験した…彼のことが大好きだった。


だからそのダメージは大きかった。


「じゃあ……俺と付き合う?元彼のことなんてすぐ上書きしてあげる」


「……うん。いいよ」


「え?いいの?」


私の返事が予想外だったのか宮地くんはすごく驚いてる。


「上書き……してくれるんでしょ?」


「……っ…じゃあ…キス、する?」


「…うん」


私は目を閉じた。




……ちゅ



唇が重なった。



「…これで俺のもの」


宮地くんは顔を赤くしながら笑う。