「さっき言ってたあの時のことって何だ?」


夕陽が一樹に聞く。


そう、それ。


そこが知りたい。


「あれはな~5歳の時…」


一樹が話し始めた。


保育園の皆で公園に行ったんだ。


保育園から歩いて10分位のところなんだけど、帆波は公園に着くとしゃがみこんでさ…。


あいつは昔から体力がないからいつもみたいにイジってたんだよ。


『もう疲れたのか~?帆波は弱いなぁ~』


『一樹…先生、を呼んで』


『ちったぁ休めば良くなるだろ~俺がいるからさ』


…だけど帆波の顔色は段々悪くなって…


バタッ


『帆波!?』


帆波は倒れた。


「その次の日…俺は引っ越すことになって帆波に会うことすら出来ずさよならしたんだ」