本気。

「ちょっと来て!」


私は朝陽の手を握って別館に向かった。


「朝陽!朝、助けてくれてありがとう。それと…私の為に怒ってくれて…ありがとう」


私は朝陽に抱きついた。


「……もう嫌われたかと思った」


「…え?どうして?」


「あんな姿…見られたくなかった。帆波の事になると…カッとなってしまう」


「…誰かのために怒るのっていいよね。…私もそうなりたい」


「え……」


「朝陽……大好きだよ」