本気。

あれ、誰もいない…。


「帆波ちゃん?」


「わ!?」


「ごめんごめん!驚かせたな」


「あ、山下くん!」


「朝陽探してんの?あいつ今先生に呼び出されてる」


「え…何で?」


「ほら、机蹴飛ばしただろ」


「あ、あぁ~あれかぁ」


「…怖くなかった?朝陽って怒るとヤベぇんだよな」


「んー?私のためにやってくれたんでしょ?後でお礼言わないと!」


私は教室に戻ろうとした。