「あ、帆波~おかえり!」


美里が出迎えてくれた。


「ただいま~」


「仲直りした?」


「仲直り…?」


「え、してないの!?別れたの!?」


「いや……別れてないけど何の話?」


「あのクソ女が宮地くんにキスしてたでしょ!その誤解は解けたの?」


「あ……!忘れてた!」


「忘れてたって…」


「美里、どういう状況だったの?」


「クソ女が宮地くんに『私とキスしてくれたら帆波に何もしない』って言ったんだけど宮地くんはキスを拒否したんだよ」


「え…そうなの?」


「それでもクソ女が無理やりキスしちゃって!その最悪の状況にタイミング悪く帆波が見てしまった…というわけ」


「そうだったんだ…」