「み、やじ…くん…」


ぎゅう…と抱きしめられる。


「…ごめんね。まさかあんなに早く舞原さんに手を出すと思わなかった…本当にごめん」


「宮地くんは…悪くないよ?」


「お腹…大丈夫?痛かったよね…」


「う、うぅぅぅ…」


私は宮地くんに抱きついたまま泣いた。


「ごめん。今度は必ず守るから」


「うん…守ってね…」


……。


…。


「落ち着いた?……いいね…そのジャージも……体操服も…舞原さんの体に密着してる」


「……!?」


「イケナイコトしたくなるね」


宮地くんは私の唇を指でなぞる。


「み、み、宮地くん…」


「…何で朝陽じゃないの?」


「…だって…宮地くんも…帆波って呼んでくれないから…」


「……。」


あれ?


「宮地…くん?」


「もうさ、全部可愛いよね」


「きゃっ」


さらに強く抱きしめられる。