入学して間もなく舞原さんに彼氏が出来たという話は聞いていた。


誰かのものになったっていうのがすごく嫌だった。


彼女は日に当たりたくないのか…体育の授業では影になってるところで友達とジャンケンをして遊んでいる。


夏は日傘を差して登校。


体育祭でも彼女はテントの中。


休みの日は何をしているんだろうとか考えてしまう。


もっと知りたい…もっと…。


ふわふわしている彼女から目が離せなかった。


あぁ、俺は舞原さんの事が好きなんだ。


そう自覚しても舞原さんとの接点はなく時が過ぎていく。


そしてある日、彼氏と別れたという話を聞いた。


それからの舞原さんはまだ未練があるような表情。


しかもどんどん痩せていってる。


いつか倒れるって思った。