高校に入って彼女を見つけた。


朝、下駄箱で校内用スリッパに履き替えた時


ドンッ


誰かが俺にぶつかった。


振り向くと…


あの時の子だった。


「あ!すみません…」


そう言って走っていった。


「え、朝陽をスルーするヤツいんの?」


隣にいた夕陽が言う。


…舞原 帆波(まいはら ほなみ)。


その日から彼女を目で追いかけるようになった。