「…初めから俺にすれば良かったのにって思ってる。でも今それを言ったって仕方ないから…これからゆっくり…上書きするね」


そう言って宮地くんは右手で私の頬をなぞり…



…ちゅ



「…みや、じ…くん…」


「その顔…ヤバいんだって」


だって…


宮地くんが甘いキスをするから……。


……。


…気付けば私が降りる駅に着いていた。


「家まで送るよ」


「え!?」


「俺が送りたいから…いい?」


「うん……」