本気。

「あのーそこのお二人さん。熱いのは分かるけど、場所考えよ?」


「…邪魔すんなよ」


…誰?


宮地くん、すごい不機嫌になってる。


「はじめまして!俺は山下 夕陽。いやぁ~近くで見るとまじで可愛いね~」


山下 夕陽(やました ゆうひ)くん。


「…おい」


宮地くんが山下くんを睨む。


「名前…対になってるね」


「そうなんだよー。俺たち、同じ日に生まれてさ。朝陽は朝に生まれて俺は夕方に生まれたからこの名前!幼なじみなんだよ」


「そうなんだ!いいね~そういうの」


「お前喋りすぎ」


「ごめんごめん!そんなに睨むなって!」


「あの……宮地くん、そろそろ…」


離して欲しいな…。


「ごめんね、帰ろっか」