……。


「ねぇ、朝陽。ここ教えてー」


「…ここは…」


…すごい、分かりやすい!


「ありがとう!」


「帆波って、何であんなに焦ってたの?勉強出来るじゃん」


「私…学年順位10位台なんだけど…お母さんから「いい加減に1桁取りなさい!じゃないとお小遣い止めるよ!」って言われて…お小遣い止められたら…朝陽とデート出来ないもん…」


「あー…そういうことだったんだ…そっか…あー…」


「朝陽…?」


朝陽、壊れた?


「ふー…、ちょっと一人になる」


え……?


朝陽は部屋を出た。