「うん。わかった」
僕がそう素直に応えると、級友はまた微笑った。秘めた箱を開けるように美しく。
僕はどんな色のインクで、どんな細さのペンで、どんな形の文字を書こう。
僕がどんな文章を書いても、

きみには伝わる。
僕には、それがわかる -


2025.09.25
Mika Aoi 蒼井深可