「見知らぬ人と2年間家族になれとおっしゃるのですか!?」

「ああ。そこまで察しが悪いとは思わなかったがな」

なんということだろう。私もお父様がそこまで私の気持ちを考えていなかったなんて、、、、

「だから月渚、お前は今すぐここを出てけ」

「、、、、っ」

お父様はもう用がないとばかりに手元にある書類ばかりを見ていた。

「・・・失礼しました」

声は震えていなかっただろうか。多分震えた。
なのにお父様は見向きもしない。
何故かがっかりした。そしてまだ期待していたのかと気づいて自分が心の底から嫌いになった気がする。

「・・・・やるしかないか」

絶対2年間を耐え抜いてやる。そして私は自由になる。
涙ぐみながら静かに、でもはっきりとそう決意した。