魔族の王子の進む道 〜俺様王子が魔王になるまで〜

 彼女は幸せそうに笑っている。
 自分とはまるで正反対なこの娘でも、そばにいてくれたら自分も良い方に変わり、良き王になれる気がした。

「……そうだな、お前らしく居られるよう取り図ろう」

 するとゼラは嬉しそうに彼に言った。

「ライ様、嬉しいです、大好きです!ずっとそばにいたいです!!」

「もちろんだ、どこにもやりはしない……!お前だけが私の苦悩を心から理解しようとしてくれた。そして無茶ではあったが、お前なりに私の苦悩を取り除こうとしてくれた。それが偏っていた私の考えを変えていったのだ。本当に、全てお前のおかげだった……」

「ライ様ぁ!!」

 ゼラは彼に強く抱き着いた。

「……きっとお前なら、この私のそばで永久に明るくお前らしくいてくれるだろう。お前がいれば、きっと奴がいた頃のようにまだ心穏やかにいられる。私もそのためならば……」

 彼もゼラを抱き締め、誓いの口付けをした……


終わり