鞄の中に入れていたポケットティッシュで手を拭きながら轟君へ顔を向ける。
「えっと…詳しく説明してもらえるかな…?」
轟君は小さく息を吐いて、呟いた。
「…高田の具合が良くならなくて、これじゃ制限時間内に何も食べられないから提案しただけだ」
「その提案っていうのは、さっきの…?」
「…あの小さいフンなら、味噌に包んで飲み込めばいいと思った。カプセルに入った薬みたいに…そうすれば味わうこともないだろう」
轟君が言い終わるなり、今度は高田君がため息をもらした。
「そんなことをするくらいなら、死んだ方が幾分かマシですよ…」
…確かに、そうかもしれないけど……。
高田君のその言葉に、轟君が眉をひそめた。
「…そうじゃなくても、死のうとしていただろ」
___え?
轟君の言葉に耳を疑う。
死のうとしていた………?
まさか、高田君が?
私が視線を向けると、気まずいのか高田君がそっぽを向いた。



