フード・デスゲーム



「ちょっと…待ってください轟君!」


驚いて高田君の方を見る。

真彩ちゃんと愛梨ちゃんも視線を向ける中、高田君は何か轟君と言い合っているようだった。


「もう一度…もう一度言ってもらえます?」


青ざめた顔のまま、高田君が轟君に問いかける。

轟君は真剣な顔で口を開いた。


「だから、10ポイントのフンだ。俺が味噌を選んでフンにまとわせるから、お前はそれを口に入れて飲み込めばいい」


「嫌ですよ!何を言ってるんです正気ですか!?」


どちらも譲らない言い合い。

しかし聞こえてきたその内容に、私は思わず口を挟んでしまった。


「ふ、二人とも…どうしたの?なんの話?」


「井原さん…!君も轟君を止めてください!」


「高田、俺は真剣に考えて言ってる」


「だからたちが悪いんですよ!」


「え……えっと……?」


どうしよう、全然話が見えない…。

だけど、恐らく二人の会話から察するに選ぶ食べ物の話だろう。

制限時間も限られているし、話し合いを長引かせると危険だ…。

コトンとカレーライスの皿を床に置く。

取りあえず二人の間に立ち、話を聞くことにした。