フード・デスゲーム


「本当に轟君と高田君は選ばなくて大丈夫なの?」


今回の制限時間は30分。

早く選ばないと時間切れになって脱落してしまうかもしれない。

今回は量も多いし、選択肢があるうちに選ばなくてもいいのか聞いておきたかった。

私の言葉に轟君が頷く。


「あぁ、井原も食べやすい物を選んでくれ」


___俺と高田は後でなんとかする。


そう言うと轟君は高田君の元へ歩いていった。

…そういうことなら、ありがたく私も選ばせてもらおう。

でも…どれにしようかな…?

少し悩んで、高田君が選ばないであろうカレーライスに目が止まった。

気分の優れないときに香辛料の香りや味は辛いだろう。

それにカレーライスなら、例えば轟君が味噌を選んだりステーキを選んでも助けられるかもしれない。

味噌ならカレーの部分に乗せてもらって食べればいいし、ステーキならライスと食べることもできる。


「よし…カレーライスにしよう」


難しいところがあるとすれば、やっぱりスプーンがこの場に存在しないことだろうけど…。

外国では手で食べる人もいるらしいし、なんとかなるはず。

……よし!

私は意を決してカレーライスの皿を取った。