フード・デスゲーム



「___きゃっ!!?」


一つの皿の上にぞろぞろと同じ虫がはいずり回っている。


「ちょ、一匹だけじゃないのっ!?」


愛梨ちゃんの叫び声に反応したように、数匹が一斉に飛び立つ。


「うわ、うわぁぁぁぁぁぁっ!!!」


「嫌ぁっ!こっちに来ないで!!」


部屋の中を虫が飛びまわる。

高田君と愛梨ちゃんはもうパニック状態だった。


「落ち着け二人とも!!」


轟君の声も、たぶん届いていない。


「轟君、真彩ちゃん、虫!虫を捕まえよう!クローシュの中に全部閉じ込めるの!!」


私はそう言って、近くにいた虫をおっかなびっくりつまんだ。

そしてクローシュの中の皿に放り込む。

出てきたのは数匹。

私達は手分けしてその全てを捕まえた。


「この子で最後だと思います…えいっ!」


真彩ちゃんが最後の一匹を捕まえ、轟君が開けたクローシュの隙間に入れた。

すかさずクローシュは閉じられ、中からは羽音だけが聞こえる。

愛梨ちゃんはだいぶ落ち着きを取り戻したみたいだけど…問題は高田君だった。