フード・デスゲーム


次の部屋へと足を踏み入れる。

辺り一面が茶色に塗りつぶされていた。

ということは…きっと、食べ物も茶色の物が集められているのだろう。

ガチャリと後ろで音がする。

赤い部屋と繋がるドアが閉まり、湯木君の姿はもう見えない。


「もう、これで終わりにしてよ……」


愛梨ちゃんが絞り出すように声を出した。

私も真彩ちゃんも、高田君も…顔には出さないけど、きっと轟君も。

皆が、このデスゲームを怖がっている。

次にここで死んでしまうのは自分かもしれない。

目の前で人が死んで、ギリギリの精神状態でなんとか立って、次に進んで。

無理矢理に口に食べ物を入れないといけない。

食べて、ポイントを稼がなきゃいけない。

そうしないと、死んでしまう。

殺されて、しまう。


「…っ……」


それは嫌だから、生きていたいから…その一心で皆ここにいた。

不安で押しつぶされてしまいそうになるのを、必死にこらえて。