さっきまで、一緒に話してたのに。
さっきまで、一緒にスマホを眺めていたのに。
さっきまで、一緒にふざけていたのに。
さっきまで、一緒に遊んでいたのに。
さっきまで、さっきまで、さっきまで。
さっきまで…生きていたのに。
「……もう、嫌だよ……こんなの…………」
うなだれながら、小さく呟く。
嗚咽をもらして真彩ちゃんが泣いて、愛梨ちゃんが呆然と湯木君を見つめていた。
見開いたままの湯木君の両目を、轟君が閉じてあげている。
そのそばでは高田君が、動かない湯木君の心臓マッサージをしていた。
だけど。
もちろん、湯木君が息を吹き返すことはなくて。
現実がずしりと重くのしかかってくる気がした。
「…う……あぁ、う……!!」
涙が頬を流れ落ちる。
長峰君に続いて、湯木君までいなくなった。
あざ笑うかのようにスピーカーから音が流れる。
『40分が経ちました。次の部屋への扉のロックを解除致します』
それはまるで、湯木君が死んだタイミングを見計らったかのようで気味が悪かった。



