「かえ、らなきゃ___、ちゃんとっ……かあちゃんってよばなきゃ___」
「帰れる!お前も帰れる!!だから___!!」
少しずつ、湯木君の呼吸が乱れていく。
うまく呼吸ができないのか、その顔から血の気が引いていくのが遠目でも分かった。
「あがっ……ぐ、が……ッ!!か、はッ……!!」
「湯木君!!しっかり!!気を保ってください!!」
何度かひゅー、ひゅーと苦しげな音が聞こえた。
真彩ちゃんが耳を塞ぐのが見えた。
愛梨ちゃんが泣いていた。
私も、高田君も、轟君も泣いていた。
それからしばらくの間、長く、長く、長く。
苦しんで、苦しんで、苦しんで。
湯木君はゆっくりと、動かなくなった。



