フード・デスゲーム


「うるさいな、だから仕方なかったんだってば」


「湯木君……?」


誰も、なにも言ってなかったのに。

突然、湯木君が何かを払いのけるような仕草を見せて叫びだした。


「選ばないとどっちにしても俺は脱落だったんだよ!俺だって知ってたし、危険なことくらい!」


湯木君はまるで、誰かがすぐそばにいるかのように、一人で話し続けた。


「うるさいな黙れよそんな目でこっちを見んな!」


「湯木!やめろ!!高田も手伝ってくれ!!」


「あぁもう!幻覚や幻聴なんてしっかり毒キノコじゃないですか!!」


壁に頭をぶつけだす湯木君を、轟君と高田君が羽交い締めして止めようとする。

私と真彩ちゃん、愛梨ちゃんは身を寄せ合って見守ることしかできなかった。

湯木君は力の限り抵抗しながら言葉を続ける。


「もういやなんだよ、はやくかえりたいんだよかえらせてくれよなんでおれがこんなとこにはやくかえっていえにかえって___」


「っ___!しっかりしろ!湯木!!」


錯乱している様子の湯木君を、轟君が怒鳴りつける。

湯木君は子供のように泣きながらこう言った。