フード・デスゲーム


そして、愛梨ちゃんと真彩ちゃん以外の全員…。

私、高田君、湯木君…そして轟君にはそれぞれデスポイントが1ついていて、後がない。

だけど……。

正直あんな光景を見た後で、なにかを食べる気は起きない。

長峰君の姿がフラッシュバックして、血の臭いを思い出す。

……今まで食べてきたものが、全て口から出ていきそう。

でも…ここでも確実にポイントを取らなきゃ…私も長峰君のように___。


「…っ……」


ゾクリと背中が震えた。

これはもう、ただのゲームじゃない。

本当に…文字通りの“デスゲーム”なんだ……。


「大丈夫か」


轟君に声をかけられる。


「あ……う、ん…大丈夫だよ」


そう言って無理矢理に口角を上げて笑う。

轟君はなにかを言おうとして、押し黙った。

その代わり、視線を手元に下げて呟く。


「…こいつのこと、頼めるか?」


轟君の手の先、繋がれた小さな手があった。

…真彩ちゃんだ。

痛々しいほどに唇を噛み締めてうつむいている。


「…俺がそばにいるより、お前といた方のが、落ち着くかもしれないから…」