愛梨ちゃんが声を押し殺して泣いている。
私は彼女の手を取り、立ち上がらせた。
手を繋ぎ、一歩一歩。
ゆっくりとした歩みでドアの前に進んでいく。
そして…ようやく全員が集まったとき…次の部屋へのドアが開いた。
その先に見えるのは……真っ赤な部屋。
それは長峰君の最後を思い出させるのに十分だった。
「うっ……うぅ………」
高田君が口元を押さえる。
湯木君と愛梨ちゃんは長峰君を振り返った。
真彩ちゃんはうつむき、その小さな手を握ってくれている轟君は赤い部屋を見渡している。
私はごくりとツバを飲み込み、一歩を踏み出した。



