「………行こう」
轟君が、次の部屋に向かう。
それに高田君もフラつきながら立ち上がりついていく。
「……くそっ……」
ガシガシと乱暴に頭を掻きながら、湯木君も後に続いた。
「…真彩ちゃん、立てる?」
……私達も、行かなきゃいけない。
肩を震わせる真彩ちゃんをなんとか立たせる。
お互いの手をぎゅっと握りしめながら、轟君達の元へと向かった。
残るは…愛梨ちゃんだ。
うずくまったままの彼女に、私は声をかける。
「……行こう…?…愛梨ちゃん…」
愛梨ちゃんはピクリとも動かない。
まさか…このままでいるつもりなの…?
「あ、愛梨ちゃん……移動、しないと…さっきのスピーカーの音声…本気だと思う…」
「嫌っ…!!こんなとこに翔太君…置いてけない…!」
いやいやと首を左右に振る愛梨ちゃん。
私は真彩ちゃんを轟君に預けて、愛梨ちゃんの元へ歩きだす。
そして、膝を抱える彼女の手に自分の手を重ねた。
「一緒に行こう、皆で…それで、ここから出て…長峰君のことを誰かに伝えなきゃ……」
愛梨ちゃんを抱き寄せながら、耳元で言葉を続けた。
「生きてここから出ていかなきゃ、ダメだよ……愛梨ちゃんが死んじゃったら…一番悲しむのはきっと…長峰君だよ……!!」



