フード・デスゲーム




***


次の部屋へのドアが開いて…。

それからどのくらい経っただろう。

テーブルのそばには、すっかり冷たくなった長峰君が横たわっている。

彼を率先して寝かせてあげたのは轟君だ。

そういえば高田君も手伝っていたっけ。

長峰君の遺体と、血の臭いに吐き気をこらえながらだったと思う。

時折、「すみません…」と片手で口元を押さえていた。

今は二人共、酷く疲れた顔で部屋の隅に座り込んでいる。


「……………」


愛梨ちゃんは床の上で、膝を抱えるようにしてうずくまっている。


「…彩お姉ちゃん…翔太お兄ちゃんが……」


赤く泣きはらしたまぶたのまま、カタカタと震える真彩ちゃんが呟く。

涙声で、鼻をすする真彩ちゃんのことを、私は抱き締めることしかできなかった。


『皆様、次の部屋へ移動を始めてください。これは一度目の警告です』


「……んだよ、それ……」


スピーカーから流れた音声に、立ちすくんでいた湯木君が声を絞り出した。