フード・デスゲーム




***


それから轟君は、残りのレタスを全て食べてくれた。


「…ん…」


ぶっきらぼうに皿が手渡された。

食べ残しもない、綺麗な皿を受け取る。


「あ、ありがとう轟く___」


___カランッ、カランカランッ!!!


その瞬間、何かが床に落ちる音が響いた。

私と轟君は音がした方に視線を向ける。

そこには床の上で逆さまになった白い皿と、散らばる千切りキャベツ。

そしてその場に崩れ落ちる長峰君の姿があった。


「おい、翔太___どうしたんだよ?」


「えっ?どうしたの?翔太君…」


湯木君と愛梨ちゃんが長峰君へ近寄る。

その後ろでは高田君が心配そうに見つめていて、真彩ちゃんはこてんと首を傾げていた。


「…なんだ…?」


轟君が長峰君の元へ駆け寄り、私もその背中を追いかける。


「長峰君、どうしたの?」


声をかけると、長峰君の口から震えた声が聞こえた。


「…や、なんか…手足が痺れて…気持ち悪くて…」


その言葉に轟君が眉をひそめる。


「………まさか、毒か?」


「えっ___!?」



“毒”___その言葉に、一気に背筋が冷えるような気分になる。